二級ボイラー技士「燃料・燃焼」の要点
空気比と排ガスの熱損失
先に答え
空気は増やせば常に効率が上がるわけではない
| 空気不足 | 空気過剰 | |
|---|---|---|
| 確認する点 | 十分に燃やす空気が足りるか | 余分な空気を加熱して排出する損失 |
設備・燃料・負荷等の条件に応じた空気比の適正化を考えます。
資源エネルギー庁の省エネ資料 ↓この記事で確認すること
01 燃料の名前と運転条件を切り分ける
燃料の名前と運転条件を切り分ける
燃料には固体・液体・気体があり、供給の仕方や燃焼装置の構造が異なります。最初は種類ごとの数値を並べるより、燃料がどこから供給され、空気とどこで接するかを確認します。バーナ、ストレーナ、燃料送給装置等の役割を構造と結び付けると、取扱いにもつながります。
ボイラー則第32条は燃焼装置の点検事項として、バーナの汚れ・損傷、ストレーナのつまり・損傷等を挙げています。用語だけでなく、どんな異常を確認する機器かを整理してください。
02 空気不足と空気過剰を一つにしない
空気不足と空気過剰を一つにしない
| 見る方向 | 考える内容 |
|---|---|
| 空気が不足する側 | 燃料を十分に燃やすための空気が足りるか |
| 空気が多すぎる側 | 余分な空気を加熱して排出する損失が増えないか |
| 調整の目標 | 設備・燃料・負荷等の条件に応じた適正化 |
資源エネルギー庁の省エネ資料は、ボイラー・工業炉について排ガスによる放熱ロスを避けるため空気比を適正化することを示しています。「少ないほどよい」「多いほどよい」という一方向の暗記を避けましょう。出典:2026年夏季の省エネ資料。
03 空気比の式は分子と分母から覚える
空気比の式は分子と分母から覚える
空気比は、理論上必要な空気量に対して実際の空気量がどれだけあるかを表します。実際の空気量を理論空気量で割る関係です。「比」なので、比較する空気量の単位や基準状態をそろえることが前提になります。
資源エネルギー庁の判断基準には、排ガス中の酸素濃度を使う算定式もあります。式を覚える前に、入力が百分率表記かどうかを確認してください。計算の読み方は計算と単位で整理します。
04 熱の回収と効率の基準を確認する
熱の回収と効率の基準を確認する
燃焼後の熱は、排ガス側から給水や空気の予熱に利用する方法があります。資源エネルギー庁は高効率ボイラーの説明で燃焼排熱の空気・給水予熱への利用を示し、潜熱回収型では排ガス中の潜熱の回収を説明しています。
効率の数字を見る際は、低位発熱量基準などの基準も一緒に読みます。税制の対象設備としての基準値を、すべてのボイラーの合格条件や適正運転値として使わないでください。出典:資源エネルギー庁の対象設備説明。
よくある質問
空気比は小さくすれば省エネになりますか?
空気を減らすこと自体が目的ではありません。燃焼と排ガスの損失を踏まえ、条件に合う適正化を考えます。
税制資料の効率基準をそのまま試験の運転値として覚えますか?
資料の目的が違います。効率の基準や設備の条件を確認し、すべての設備に共通する運転値として扱わないでください。
出典と確認日
数値・条文は次の一次資料で確認しています。確認日: 2026-11-07
- e-Gov法令検索「ボイラー及び圧力容器安全規則」
- 資源エネルギー庁「設備を点検して光熱費削減」(2026年夏季)
- 資源エネルギー庁「判断の基準」(空気比の算定)
- 資源エネルギー庁「省エネ促進税制 対象設備」
- 資源エネルギー庁「ガス・石油機器判断基準小委員会資料」(空気比の定義)
更新履歴
- — 一次資料を確認して初版を作成。
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